東大生研「UTokyoGSC-Next萌芽コース」、2026年度小中学生40名を募集
東京大学生産技術研究所が運営する小中学生向け研究プログラム「UTokyoGSC-Next萌芽コース」が、2026年度の受講生40名を募集する。応募締切は2026年5月9日、5月24日から2027年3月14日まで全12回の活動が予定されている。
東京大学生産技術研究所 が運営する小中学生向け研究プログラム UTokyoGSC-Next 萌芽コース が、2026年度の受講生40名を募集する。応募締切は2026年5月9日で、活動は2026年5月24日から2027年3月14日まで全12回が予定されている。会場は茨城県日立市の日立理科クラブで、Zoom を併用したハイブリッド開催のため全国から参加できる。

小6・中1・中2を対象に40名を選抜
UTokyoGSC-Next は、東京大学が小中高生を対象に運営する研究活動プログラム「Global Science Campus Next」の通称で、生産技術研究所のメンバーが運営委員会の中核を担っている。萌芽コースはその第一段階に位置付けられ、小学6年生・中学1年生・中学2年生を対象とした選抜制プログラムになる。運営委員には、生産技術研究所の川越至桜准教授や、大学院情報学環の大島まり教授が名を連ねる。
募集は東大広報「FOCUS」上で2026年4月15日に告知 され、4月15日から5月9日までの期間でエントリーを受け付けている。プログラムは NPO 法人日立理科クラブと連携して実施され、対面参加先は日立理科クラブ(茨城県日立市神峰町1-6-11)、オンライン参加は Zoom を用いる構成だ。日立市民の応募は日立理科クラブ宛、市外からの応募は東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス宛と窓口が分かれている。

STEAM × 英語論文 × 課題研究
プログラム構成のサマリ。
- 対象: 科学技術に強い興味を持つ小学6年・中学1年・中学2年
- 定員: 40名(選抜制)
- 会場: 日立理科クラブ + Zoom のハイブリッド
- 期間: 2026年5月24日 〜 2027年3月14日、全12回
- 教材費: 理科クラス年間6,000円、数学クラス年間5,000円
- 学習内容: STEAM 型ワークショップ、英語論文講義、数学の基礎学習、課題探究型研究活動
UTokyoGSC-Next 公式サイト によれば、上位コースに進んだ受講生は、Regeneron ISEF への2023年・2024年連続出場、化学工学会第91年会での受賞、日本物理学会 Jr. セッション第22回での受賞といった対外実績を残している。研究活動を中心に据え、英語論文の読み書きや学会発表の経験を学齢の早い段階から積ませる構成が、海外科学コンテストでの成果につながっている形だ。
「単発のイベント」ではなく「年単位の研究活動」として運用されている点が、このプログラムを他の STEM 教育施策と分けている。小中学生段階から研究指導教員と一定期間並走させ、英語論文と数学の基礎を必修に置く構成は、海外勢のサマースクール型とは設計思想が違う。
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大学・国研主導の年単位パイプライン
スケジュールと位置付け。
- 募集開始: 2026年4月15日
- 応募締切: 2026年5月9日
- 開講期間: 2026年5月24日〜2027年3月14日
- 告知メディア: 東大公式 FOCUS、教育系媒体
国内の STEM 教育プログラムは、企業や民間スクール主導のものが目立つ一方で、大学・国の研究機関がここまで継続的・選抜的に小中学生を取り込み、研究活動として運用している例は限られる。UTokyoGSC-Next は2024年・2025年に続く募集で、ハイブリッド運用と選抜・無選別の二段階構成は、地方からのアクセスと授業時間の確保を両立させる人材パイプラインの設計サンプルとして読める。
導入検討者の文脈で見れば、小中学生段階の STEM 教育を「単発のイベント」ではなく「年単位の研究活動」として運用するためのリファレンスになる構成だ。学校の課外活動や塾でも近い形態は試行されているが、東大生研という出口側の研究機関が直接運営することで、進学後の研究室接続まで含めた長期的な人材パイプラインが意識されている点に独自性がある。
40名という定員は、研究指導の質を担保する観点からは妥当だが、希望者から見れば狭き門だ。日立理科クラブを起点にした他地域への展開や、選抜から漏れた学生向けの代替経路の用意が、この種のプログラムの社会的射程を決めることになる。